さまざまな海外FX業者がある中で、XMは日本人トレーダーに人気があります。
信頼性の高さや安全性、日本語サポートの手厚さなど理由は様々だと思いますが、「ゼロカットシステムが搭載されているから」XMを選んだという方も多いと思います。
XMのゼロカットシステムとはXMが提供している、もしもロスカットが間に合わなかったとしても損失を補填してもらえる仕組みのことです。
例えば2022年の市場急落時、多くのトレーダーはゼロカットシステムにより損失を最小限に抑えられました。その一方で、一部トレーダーは追加証拠金の請求を受けることはありませんでしたが、逆に大きな利益を逃してしまいました。
このようにXMのゼロカットシステムは、多くのトレーダーにとって安心材料ですが、実はデメリットも存在します。ゼロカットシステムがどのように機能し、どのようなリスクがあるのかを詳しく解説します。
2024年9月最新情報
XMのゼロカットシステムとは?
FXをやっている方ならゼロカットシステムという言葉を聞いたことがあるかもしれません。XMゼロカットシステムは、FX取引において投資家が負うリスクを最小限に抑えるための仕組みです。
具体的には、相場の急激な変動によって口座残高がマイナスになった場合でも、XMがそのマイナス分を補填し、投資家が借金を負うことがないようにするシステムです。
入金額以上の損失を被る可能性はありますか?
XMTrading公式より引用
いいえ、当社ではマイナス残高リセット(NBP)をすべてのお客様に提供しておりますので、ご入金額以上の損失は発生いたしません。
つまり口座にある資金は失われるかもしれませんが、追証がないため借金とならないのです。これにより、投資家は安心してリスクを恐れずに投資を行うことができます。
公式サイト:https://www.xmtrading.com
国内FX業者と海外FX業者の違い
ただし、ゼロカットシステムは日本のFX業者では提供されていません。
これは、日本の金融商品取引法によって禁止されているからです。また、日本の金融庁の管理下にある海外FX業者も同様に日本の金融商品取引法によって制限されています。
XMは金融庁に登録していない、いわゆる無許可の海外FX業者です。そのため、ゼロカットシステムを導入することができるのです。
XMは金融庁から警告を受けています。XM以外の海外FX業者も、日本人トレーダーに人気のある業者は同様に警告を受けていることが多いです。
ではなぜ、警告を受けているのに日本人トレーダーに人気があるのか?
先ほど説明したように国内にはないゼロカットシステムを導入しているからです。また海外FXはそれ以外にも「ボーナスが豊富だから」、「ハイレバレッジでトレードできるところに魅力を感じた」など理由はさまざまです。
国内FXと海外FXの違いについて、それぞれメリットデメリットをまとめていますので、気になる方は以下の記事を参考にしてください。
XMのゼロカットシステムは登録不要
XMのゼロカットシステムは、特別な事前登録や手続きが必要ありません。
これはXMの標準的なシステム機能として提供されており、XMでアカウントを開設するだけで自動的に適用されます。トレーダーは、ゼロカットシステムの恩恵を受けながら取引を行うことができます。
ただし、ゼロカットシステムに過度に依存せず、適切なリスク管理を行うことが重要であることに変わりはありません。
公式サイト:https://www.xmtrading.com
XMのゼロカットシステムのメリット
ゼロカットシステム活用でリスク管理
ゼロカットシステムの最大のメリットは、トレーダーが予期せぬ大きな損失を回避できる点です。
通常、FX取引ではレバレッジを利用することで少ない資金で大きな取引が可能ですが、その分リスクも高まります。
例えば、2020年3月のコロナショック時には、為替市場が大きく変動し、多くの投資家が大きな損失を被りました。また2022年3月のロシア・ウクライナ情勢の緊迫化に伴う市場の急激な変動時にも、XMゼロカットシステムにより多くのトレーダーが損失を最小限に抑えることができたとネット上で報告しています。
このように、XMでゼロカットシステムを利用していたトレーダーは、口座残高がマイナスになることなく、損失を限定することができました。
ゼロカットシステムを使うよことによって、追証が行われず、入金した額以上の損失を負うことがありません。
心理的な安心感を得られる
ゼロカットシステムは、トレーダーに心理的な安心感を与えます。
特に初心者にとっては、相場の急激な変動に対する不安が大きなストレスとなります。しかし、ゼロカットシステムがあることで、最悪の事態でも借金を負うことがないという安心感が得られます。
これにより冷静な判断が可能となり、より活発な取引が行えるようになります。
XMのゼロカットシステムは全ての口座で適用
XMではマイクロ口座やスタンダード口座など色々な口座タイプがありますが、レバレッジやスプレッドの広さに違いがあります。また口座タイプによってはボーナス適用外の口座もあるため、注意が必要です。
ただし、ゼロカットシステムに関してはすべての口座タイプで適用されます。
もしレバレッジ1000倍のマイクロ口座やスタンダード口座を試してみたいけれど、損失が大きくなることに不安を感じているという方。
XMではゼロカットシステムが採用されているため、万一失敗したとしても、失うのは口座に入っているお金だけで済みます。追証や借金のリスクがないため、海外FXのトレードは恐ろしいものではないというイメージを持っていただければと思います。
XMのゼロカットシステムは金額回数の上限なし
他の海外FX業者でもゼロカットシステムを採用しているところはありますが、XMの場合は補填する金額や回数の上限がありません。
つまり、いくらでも損失を補填してもらえるのです。そのためXMはトレーダーに非常に人気があります。またXMの資金が豊富で潤沢にあるという安心感があります。
公式サイト:https://www.xmtrading.com
XMのゼロカットシステムのデメリット
XMのゼロカットシステムは、ロスカットにおけるトレーダーの資金の安全性を高めるための仕組みですが、デメリットも考慮する必要があります。
トレードのリスク意識の低下
ゼロカットシステムは追証を防ぐため、トレーダーは証拠金を失うリスクを減少させることができます。
しかし、これによりトレーダーが過度なリスクを取る可能性が増大します。特に、十分なリスク管理を習得していない初心者トレーダーは、自身の資金管理を怠る傾向が強くなる可能性があります。
XMでゼロカット発動の条件
ここからは、XMでゼロカットが発動する条件について分かりやすく説明します。
有効証拠金がマイナス
ゼロカットシステムは、損失を補填するためのものです。ゼロカットが発動するのは、有効証拠金がゼロになったときです。
つまり口座に入金した資金がすべて失われてしまい、有効証拠金がマイナスになった時にゼロカットが発動します。
無計画にトレードを行って、入金した資金全てを失ってしまった場合は自己責任です。XMはすべての金額を補填してくれるわけではありませんので勘違いしないようにして下さい。
含み益を抱えているポジションがない
有効証拠金がマイナスになった時の口座残高だけでなく、XMから受け取ったボーナスやクレジットなどもすべて使い果たしているかどうかも重要です。
ポジションを保有している場合は、含み損や含み益も考慮されます。もし保有ポジションの中に含み益がある場合は、ゼロカットは発動しません。また同様に複数のポジションを保有していて、他のポジションに含み益がある場合もゼロカットは発動しません。
ゼロカットシステムは、含み益ポジションを持っていない状態で口座残高がマイナスになる場合にのみ発動します。
公式サイト:https://www.xmtrading.com
XMのゼロカットが執行されるタイミングはいつ?
ゼロカットが執行されるタイミングはいくつかあります。
例えば、有効証拠金がマイナスの口座に追加入金をすると、最低入金額を超える金額を入金した時点でゼロカットが行われることがあります。
またXM独自のポイントであるXMPを現金に交換した場合や、XMで所有する口座間で資金を移動した場合など、XMが補填してくれます。
XMゼロカットシステム(残高リセット)の具体的な仕組み
XMゼロカットシステムの具体的な仕組みについて例を交えて解説します。
ゼロカットシステムは、口座残高がゼロ以下になると自動的にポジションを強制的にクローズする仕組みです。
例えば、あるトレーダーが10万円の資金で取引を行い、急激な市場変動で20万円の損失が発生した場合、通常であれば10万円の借金が発生します。しかし、XMのゼロカットシステムでは、口座残高がゼロになった時点で取引が終了し、追加の損失は発生しません。
これにより、トレーダーは予期せぬ大きな損失から保護されます。
XMでゼロカットされない原因
XMはゼロカットシステムを採用している海外FX業者ですから、条件が合えば自動でゼロカットされるはずです。しかしなぜかゼロカットが行われない場合があります。それにはいくつかの原因が考えられます。
ここからはXMでゼロカットされない原因について説明します。
- 含み益を抱えるポジションを保有している
- クレジットボーナスにより証拠金がプラス
- XMの禁止事項に該当している
含み益を抱えるポジションを保有している
保有しているポジションに含み益がある可能性があります。また未決済ポジションの中に、そのポジションを決済すればマイナスをカバーできるほどの利益があるかもしれません。
クレジットボーナスにより証拠金がプラス
有効証拠金がすべてマイナスになっているかどうかも確認してください。
クレジットボーナスなどがまだ残っている場合、その金額を利用してマイナスを補填することができます。こういった場合は、XMはゼロカットを発動しません。
XMの禁止事項に該当している
ゼロカットシステムにはいくつかの注意点があります。まず、全ての取引がゼロカットの対象となるわけではありません。
XMは利用しているトレーダーへの感謝の意味も込めて、ゼロカットシステムを発動します。
しかし、もしトレーダー側がXMのルールを守らないような悪質な行為を行っていた場合、XMはそのトレーダーを守る必要はありません。複数口座を利用した両建て、他の業者を利用しての両建て、アービトラージ取引を行うなどは絶対に行わないようにして下さい。これらはXMのルールに違反する行為となります。
またこうしたXM側の善意を踏みにじるような行動には、ゼロカットシステムが執行されることもありません。
海外FX業者はそれぞれ独自のルールを持っています。一部の業者では許されている行為が他の業者では禁止されている場合もあります。
公式サイト:https://www.xmtrading.com
XMで即座にゼロカットする方法
ゼロカットシステムを早く執行したい時に、次に紹介する裏技を試してみることをおすすめします。ここからはXMで即座にゼロカットする方法について解説します。
XMの他口座から資金移動
まず、資金移動を行う方法があります。
XMのマイページから、取引口座内の資金を別の口座へ振り替えてみてください。リクエストを送信すると、すぐに変更が反映されるはずです。
この時、別口座の残高はゼロカットの影響を受けず、即座にゼロカットが執行されます。
XMPの現金化
XMポイントが貯まっている場合、それを現金化する方法もあります。
注意点としてXMポイントをボーナス変換ではなく現金化を選ぶ必要があります。現金化する場合のみ即時にゼロカットが実行されます。こちらも同じくマイページから操作ができます。
これらの方法を試すことで、ゼロカットシステムの即時執行ができます。即座にゼロカットを行うための方法も把握しておくと、ゼロカットシステムをより効果的に活用することができます。
ただしあくまで参考程度にしてください。ゼロカットが何度も必要な状況になる場合、トレードルールや損切ルールの見直しなど適切な対策を取ることが重要です。
公式サイト:https://www.xmtrading.com
XMのゼロカットシステムまとめ
XMを含めた海外FX業者のゼロカットシステムは、トレード中にマイナスになっても追証リスクがないという大きなメリットがあります。
XMにとっては利益が減るリスクを伴うシステムですが、それでもなぜXM側がゼロカットを導入するのかというと、リスクを減らしトレーダーにより良いトレード環境を提供するためです。
ただし、ゼロカットが発動されない場合もありますのでどのような条件下で発動されるのかルールをしっかりと確認しておく必要があります。
また、XMのルールを守らない、XMの意図に反する行動は決して行わないでください。故意か偶然なのかに関わらず、ルール違反はルール違反です。XMの規約は公開されてますから、自己判断で取引を続ける前に必ず規約を確認するようにして下さい。